大阪市でPCR検査を受けてきた
11月中旬、保健所を通してPCR検査を受けた。
時系列は次の通り。
・発熱日(1日目)
朝から胃腸の調子が悪く、夕方に体調が悪化し悪寒がし始める。
熱を測ると38.5℃まで上がっていた。
・翌日(2日目)
熱は下がっていたが、念のため病院に行こうと思い事前に電話すると、保健所に連絡して病院へ行って良いか確認してほしいと言われる。
保健所に連絡するも話し中が何度か続き、やっと繋がる。
熱が下がっており、おそらくコロナでは無いと思うが、希望するのであればPCR検査を受けることが出来るとのこと。
また、病院で診察を受けたければそれでも良いし、PCR検査を受けるのであれば結果判明まで自宅隔離となるので診察は受けられないとのこと。
検査受検の判断を個々人に任せるはどうなのか、また検査を受けるのであれば自宅隔離になるが受けないのであれば通常の生活が出来るのもオペレーションとしておかしいと思う。
考えた結果、検査を受けることに決めたが、検査日は1,2日後、さらに結果の連絡があるのは検査日から2,3日後なので計5日以上は自宅隔離となり、仕事を休む必要がある。これほど仕事を休めるの社会人がどの程度いるのか疑問であり、検査を受けない判断をする人も多いのではないか。また、検査体制のキャパを増やせばもっと短縮することができ、検査受検者も増えるのではないか。
・検査の連絡を受けた日(3日目)
事前に連絡した携帯番号まで、検査日時と場所の連絡があった。
検査はその翌日の午後、場所は非公開なので口外しないようにとのことだが、屋外だったので安心。非公開なのはおそらく、飛び込みの受験希望者を排除するためであったり、風評被害を防ぐためだろう。
検査は鼻の粘膜を綿棒で採取する方法であることを伝えられる。
検査場までの移動手段を聞かれ、自転車で行く旨を伝えたが、雰囲気的には公共交通機関でも良さそうだった。
ちなみに、この日には症状はほぼ治っていたが、夜になると37℃ほどの微熱があった。
・検査日(4日目)
時間通りに行くと、アルバイトらしきおばちゃんが誘導してくれた。この方はマスクだけの防護だったが、それ以外の方は防護服とフェイスガード、マスクという重装備だった。
氏名確認のため身分証明証を受付の方に提示し、鼻に綿棒を入れる方式で検査することを確認。
検査は基本的にはやり方を書いた張り紙を見ながら自分で粘膜を採取するようだが、私の時間帯には余裕があったからか、あるいはうまくできない人が多いからなのか不明だが、医療従事者と思われる方がマンツーマンで指導してくれた。
無事採取して蓋を締め、回収係の方に渡して終了。その後の流れなどは説明なし。質問があれば保健所まで電話するよう、事前に電話相談で説明を受けていたので、そのまま帰宅する。
・結果連絡日(6日目)
午前中に電話があり、陰性である旨を伝えられる。
・出勤日(7日目)
通常通り出勤する。
検査場には次々と検査を受ける人が来ていたが、検査体制にはまだ余裕があるように見えた。
屋外で安全は確保されているように思えたが、アクリルの仕切りで検査受験者と従事者との導線を完全に分ければ更に安全を確保できるし、粘膜採取も自分の手で行うので、やり方は張り紙を見れば出来る。
気になったのは保健所の電話が話し中でつながらないことが多いことと、検査が決まってから日時の連絡までのタイムラグが1日もあること。仕事を休まなければならない日を一日でも少なくしないと、検査を受けない判断をする人が多いと思うし、そもそも保健所へ電話が繋がらなければ相談すら辞める人も多いのではないか。また、電話はフリーダイヤルではないので、電話代を気にする人はこの時点でやめるかもしれない。
検査をする人のように専門的な業務の従事者はすぐには増やせないが、電話を受けるとか検査場で案内をする人は専門性は必要なく、人が足りなければ時給を高くしてアルバイトを雇えば良い。
行政としてすべき対処をやりきった上で、営業時間の短縮要請や不要不急の外出を控えるよう呼びかけるべきだ。市民の行動抑制を誘導する前にやるべきことをやらないと、市民感情が伴わない形だけの要請となってしまい、中途半端で意味のない対応に終わってしまう。